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孤独を愛して私になる
小さな島で羽を広げて生きていく

孤独を愛して私になる
小さな島で羽を広げて生きていく

民宿たかせ女将・セラピスト

高瀬 真生さん

インタビューはオンラインで。時間になり現れた真生さんは…言葉を選ばずに……つまりは、私の本音で、お伝えさせていただくと、海人さんなのかな?と思うお姿。髪はバサッとしたミディアムヘアに、ヘアバンドの代わりのように、手ぬぐいを巻いてらして。日に焼けた肌に、Tシャツ、黄色い…ステテコ??海から上がってきたような姿。畳だろう床にどかっと、 立膝で座るお姿からは、なんとも言えない安定感と、芯の太さを感じてしまう。縁側でお茶というより、漁協で焼酎。決して揶揄ではなく、それくらい、堂々たる生きる力がみなぎって伝わってきた、ということ。間違いない。肚が、座ってる。
一体、この真生さんは、縁側というその場所で、何を感じたのかを、お聞かせいただきました。

インタビュー・ライティング=あそゆか

自由だったはずが、窮屈さに身を押し込めた先で出会った、縁側。

元々は都会で育ちで自由奔放、誰かや何かに縛られることもなく、行動は大胆。

好きに自分を表現して生きてきた独身時代だったそう。それが結婚後、愛知の小さな島に移住。旦那様のご両親とともに住みながら、民宿の経営に携わるように。

歩いて1時間ほどで回れてしまう、小さな小さな島に、プライベートはあってないようなもの。どこにいても誰かの気配が、視線が、注目が、アドバイスが、ある。それは決して悪気ではなく、 誰もが良かれと思って、してくれること。この島だからこその、人との繋がりの濃さ。それでも、 これまでを生きてきた真生さんが選ぶことに様々なアドバイスや言葉をかけてもらい、受け取り続けていくうちに、気づかない間に、いつの間にか…「島の人の視線や意見、常識」を抱え込みすぎて、窮屈な中で自分の本音を見失って生きていたことが、縁側に出会った今なら、わかるそう。

いつも誰かのためにエネルギーを使って自分は後回し。

誰かの視線や言葉を気にしては、自分の 本音を押し込み、この民宿は自分がいなくては回らない、回してやるんだと、躍起になり、夫婦 仲もギズギスして、離婚も考えるほどに。我が子は個性的で「普通の子」とはどうも違う様子。私の子育てがいけなかったのだろうか…そんな思いを抱えながらの日々だったそうです。

でも、私は私を生きている、そう、思っていた、あの頃。

民宿では、併設されたリラクゼーションサロンでセラピストとしてご自身でトリートメントも行う真生さん。

そこにお客様としてきたのが、縁側スペースneiro(株)の代表であり、セルフチューニング実践講座を受け持つ、新田純子さんでした。

縁側との接点は、民宿の女将さんと、お客さんとして来た純子さんという、ごくプライベートな時間。
施術後には真生さんのお子さんが純子さんご家族を連れて島内をご案内。いつもは人との関わりをそう多く持つことはない個性的な我が子が、なんとも生き生きとした、嬉しそうな表情でともに過ごし、純子さんご家族との別れを大いに悲しむ姿や施術中の純子さんが、縁側のことを色々とお話されたことが、のちに大きく真生さんを変えてゆく、きっかけになるのです。

日々になんとも言えない窮屈さを感じていた真生さんは、個性的なお子さんとの関わりについて も思いめぐらせていた時、ふと純子さんのことを思い出し、施術中に交わした言葉の中から、「縁側 岐阜 子育て」で検索。純子さんのページにたどり着きます。

そうして参加したのが、リトリート企画。そこには、もうすでに、安心があった。

大丈夫、どんな自分でも。ここでは安心できる。なんの制限も制約もない。誰かの視線や気配を気にしなくてもいい。それが言葉にされてなくても、伝わってくる。
そんな時間に身を置いたことで、真生さんの心は一気に緩み、ずっと、泣いていたのだとか。 (酒瓶を、もって。)泣いている、この私でも、ここにいていい。大丈夫。そんな「赦し」を感じた時間。

ここには、私が求めていた何かが、あるのかもしれない。

私が変わることができるかもしれない。それは「何か」はわからないけれど。

解放と許し、安心の体感を得て終わったリトリートを経て、真生さんは、ますます縁側に興味を 持ち、セルフチューニング実践講座にも参加したい!と思うように。でも、本当に、ここに参加 していいものか。行きたいという気持ちと、本当に行っていいのかという気持ちの狭間を行き来しつつも、最後にたどり着いた気持ちは「やっぱり、私は参加したい。」

だって、気になるから。やってみたいから。

この講座には、何かがある気がする。変われる気が する。自分が、変わるんだと決めてここに参加するならば、結果大きな変化がなかったとして も、自分で決めたことだから、私は後悔しない。きっとここには、何か得るものがある。それは きっと大きい。
そんな思いとともに踏み入れた、縁側の世界。

いつの間にか自分の声を遠ざけていた自分に、気づいた。

このインタビューでは、セルフチューニング実践講座が、一体何をするのか、その講座内容の詳細は、聞きません。

ただ一つ明らかなのは、自分の本音を、探すこと、感じること、見つけて、見つめて、その本音 に従う行動を選び続けること。大きな、特別な激変のための特効薬があるわけではなく、ひたすら6ヶ月の間、一人一人が、自分の本音を、本当は何を求めているのかを、そして、どうしたいかを見つめ続け、本音に従った行動を選択し続ける日々を送り続けます。毎日毎日、私はどうしたいのかを、見つめ続ける日々。

その先で、真生さんが得たものたちは。

それは、日常が一気に変化するようなドラマティックなものでは決してなかった。
ただ、気づいたそうです。

自分は無理をしていないし、私は私を生きている、そう思ってきたけれど。 私はずっと、自分を隠して、誰かや何かに嫌われないように、見捨てられないように、誰かに、 気に入られるように、「自分を演じ続けていたのだ」と。そうしているうちに、自分がわからなくなってしまっていたのだということに。

演じ続けてきた自分で、ずっと強がってもいた。

頑張って、民宿の経営を背負いこんで、夫には任 せられないとずっと戦っていたし、誰かを信じられない私は、結局自分のことさえ信じられない のだということにも、気づいてしまった。
そんなご自身との対話を一つ一つ、丁寧に繰り返された、半年間だったのでしょう。 自分を後回しにしてきたことに気づいた真生さんは、そこから、どうなったのか。

私は孤独が好きだった。自分の声を聞いた先にあった調和。

縁側に出会い、セルフチューニング実践講座に行って、変わったこと。

私は孤独が好きだ、ということ。

誰かや何かを気にして、自分を隠して演じてきたけれど。もうそれはおしまいにしていい。そう自分に許可を出していった先にある姿は、「自分の声を聞き届けられる孤独を愛する私」でもあったようです。

田舎の小さな島。玄関はいつも開いていて、チャイムすら鳴らすことはなく、誰かが常々やってき ては、よもやま話でも。そんな景色が至る所にあり、それは真生さんのところでも、いつもある日常。

その日常は、今でも健在。でも、違う。

これまでなら、「相手の様子を見てどうすべきか」で選んでいた様々なこと。そこにあったのは きっと「~しなきゃ」だったことでしょう。

せっかくきてくれたんだから、話さなきゃ、何か気まずいをさせない様にしておかなきゃ、相手 をしてあげなきゃ、場を盛り上げなきゃ、私がなんとかしなきゃ。こうしたほうがいいかな、あ あしたほうがいいかな、そして、「こうしておいたら、きっと嫌われないし気に入られるだろう」 と。

それは、相手ありきの「対応」で、もっというと、相手を勝たせるために後出しジャンケンでわざわざ負けを出す様なものだったのかもしれません。 だから、疲れる。

日々、それはもう当たり前すぎて、無意識に選んでしまうことだけど、小さな嘘と小さな卑下を自分に繰り返していくうちに、それは重なり溜まって、我が子や夫への手厳しい言葉となって飛ん でいく。自分の本音が消え失せることにも気づかずに、すぎてゆく日々。
真生さんはセルフチューニング実践講座を経て、そうではない日々を、取り戻した。

それは決して大逆転劇になるものではなく

ただただ、毎日、いつもいつも、「自分はどうしたいか」を聞き届け、それを叶えていく日々。
今の真生さんは、誰かがやってきて、しばらくここで待たせてもらうね、と言ったとしても、その時の自分が「今は料理をしたい」そう思うなら、その気持ちを大事にします。そして相手にもそれを伝える。「いてももちろん大丈夫だけれど、私は料理をしているね。お茶でも飲んで、待ったてね。何かあったら声をかけてね」と。

それはできている人からみたら、とても些細なことかもしれません。

でも、日常とは、些細な選択の繰り返しと積み重ねでしかありません。
だから、大事なのです。きっと。

一つ一つの選択に、嘘をつかないこと。
私の心の本音を聞き届けること。
見ないふりをしないこと。
したいことをして
したくないことをしない
誰も悪者にすることなく
誰かを卑下したり責めることなく
  
  
私が私の本音を大切にして伝え合う
そうして、気づいていく

一人が好きだった
目に見えないものの話が好きだった
私にも応えたいことと応えたくない時があること
それを、認めて、大事にしていいということ。

当たり前のようで
つい後回しにしてしまう

自分の本音にピントを合わせていく

小さな選択の繰り返しで毎日を作っていく
それを見守り応援してくれる
    
それが、セルフチューニング実践講座であり
みんなが「縁側」と呼ぶ場所。

セルフチューニング講座を受けて、世界は、大きく激変した?

その答えはきっとYESでありNO
今も真生さんさんは講座を受ける前と
同じ島で
同じ家で
同じ仕事で
同じ人たちとともに
毎日を生きていて。
でもそこにあるものは
以前はきっと
自分を見失った不調和の中にある
置き去りにされた孤独
でも今は

自分とともにある、内なる調和
そして真生さんから広がる、現実の調和がそこにある
自ら孤独になって
自分の本音にピントを合わせたら
   
世界のピントもぴたりとあって
ブレない毎日がやってくる
後出しジャンケンで
わざわざ負けに行ってた真生さんは
  
今はきっと
  
じゃんけんぽんで
あいこになって笑ってる
勝っても負けても大丈夫
  
  
ご自身とも
ご家族とも
周りの人とも。
  
本音のじゃんけん出し合って、
どう転んでも大丈夫よねと、言える毎日。 きっと、そんな日々を過ごされている。